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旧タイトル:風を感じて自転車記Ⅱ センチュリーラン、ブルベを中心に北米での自転車ライフを紹介しています。新テーマGPS活用を追加
by ntoshiyuki_jp
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PBPレポート21 あとがき
 5年前PBPを走った人のレポートを読み、その人の見た世界を見てみたくてブルベを走り始めた。しかし、走ってみて何が見えたか、まだ自分がこの世界の入り口付近にいることが分かっただけである。PBP参加者の平均年齢は49.7歳。まだ平均年齢にも達していない。まだまだこの世界を楽しめる年齢だと思っている。途中CPで話しているときに、今回のPBPの目標はと聞かれて、「ゴールの目標時間はあるけど、一番大切なのはDNFになっても安全に家まで帰る事」と答えた。彼が笑った意図は分からないが理解してくれたようである。ブルベは一般道を使うし、一晩中不眠で走ることもあり決して安全なスポーツとはいえない。安全にゴールまでたどり着く自信がなくなった時が辞め時だと一番最初(2003年)に200kmを走った時から思っている。その時が何時かは分からない。




 このイベントに世界中から5000人以上が集まり、その人達が3~5日かけて走る。それだけの人を受け入れる体制があるというのはすごいことだと思った。走っている間は、苦しく走るのを止めようと何度も思った。でも走り終わってみると、ただひたすらゴールという目標に向かって走ったこの時間は幸せな時間だった。ただ、4年後PBPを走るのかと聞かれたら、今すぐに走りたいとは答えられない。私にとってそれだけ過酷だった。

 今回色んな国の人達と話すことができたが、かなりの人達が既に次の1200kmを考えていた。LEL、シチリア、カスケード、BMBに誘われた。誰に言われたか忘れたが、興味があるなら考える必要は無い、走れば良いと言われた。言うのは簡単だけどね。

とりあえず、今後のために、今回の装備や走行に関してメモを残して起きたい。

走力
 今回オハイオのメンバの結果を見ると、DNFとのボーダーラインは私だったようである。1200kmを完走するためには、ある程度走力は付けておかないと天候の変化についていけないと思った。やはり、400kmを20時間前後でコンスタントに走りきれる力は付けておきたい(今年はこのタイムで走れていなかった)。

携行品
 荷物は、リアのバッグとキャメルバックに納めた。特に問題は無かった。メカニカルトラブルも無かったので、使った荷物は食料と衣類だけであった。携行したものは次の通り。制限時間ぎりぎりで走るので荷物が増えてしまう・・・。
 -補給食:ジェル×4、パワーバー×3、落花生、味噌、梅干し
       持って走った食料は多すぎた。80km無補給で走れる分
       だけ携行すれば充分だと思った。
       (結局持っていった物はあまり食べられなかった)
       バッグドロップ:上記×2
 -補修部品:予備チューブ×2、パンク修理キット
        ブレーキ・シフトワイヤー各1
        ブレーキシュー、簡易工具
        チェーンコネクティングピン、チェーンオイル
        ドロップバッグに予備タイヤ×2、予備チューブ×4
        ブレーキシュー
 -衣類:半袖ジャージ、長袖ジャージ、半袖アンダーシャツ、アームウォーマ
      レーパン、レッグウォーマ、靴下、バンダナ
      基本的に着替えは3日分、2日分はドロップバッグで運んだ
      それ以外に200km地点のドロップバッグには半袖ジャージ、
      バンダナ各1
 -その他:日焼け止め、日焼け止めリップクリーム、使い捨てカイロ
       塗るカイロ、カフェインタブレット、コンタクトレンズ、眼鏡
       サングラス、エマージェンシーブランケット、トイレットペーパー
       単三電池X4本、単四電池×4本、ビニールテープ
       パスポート、携帯電話、デジカメ、歯ブラシ
       ドロップバッグに単三電池×10本、アソスのクリーム
 -持ってくれば良かったと思うもの
       レインウェアのフード
       シューズカバー、ビニールの袋
       消炎鎮痛剤

ライト・GPS
 フロントライト
  Inoled 20+(2WLED) :シュミットハブダイナモ駆動
  CatEye HL-EL530(1WLED):単三電池4本(電池交換無し)
  PETZL ティカ(ヘルメットライト):単4電池3本(電池交換無し)
   下りで夜間50km/hオーバーでも怖さは無かった
 リアライト
  CaEye TL-LD130-R:単4電池2本(1度電池交換)
    新しい電池を使っていたら交換不要だった
  CatEye SL-LD100-R:予備として装備(点灯させなかった)
 GPS
  Garmin Map 60cs:350~400kmおきに単3電池交換
  トータル単3電池8本使用

車検・受付
 特にどの時間が良いとかは無い。早めに行くと色んな自転車が見られて楽しい。

スタート時間
 84時間のクラスで走れれば90時間より条件は良いと感じた(私が走れるようになるかは不明)。80時間ならCPでの混雑もかなり少ないと思う(私の知らなく世界です♪)。90時間のクラスならPBPで準備される夕食はパスして早めのスタートに並んだ方が良い。スタート前に充分な食事はしておきたい。ただし会場に入れる時間は決まっている。会場前の芝生で休むなり工夫が必要。

走行中
 CPでは結構時間が取られる。自転車置き場から建物までが非常に遠いところもあった。食事も入れて1時間くらいは簡単にロスしてしまう。食事はCPでとるのが基本だと思った。途中カフェとかでコーヒー類は飲むことができる。CP以外では食料はスーパーかパン屋等になるが、夜間は閉まっているのが殆どである。街の中で出店もあるがどこにあるかは事前に分からない、期待しすぎるのは危険。

眠気
 最後の区間以外は眠気は殆ど感じなかった。CPで寝たのは4カ所、トータル3.5時間である(予定では7時間)。路上でも10分の仮眠を何度も取ったが、これはペースが落ちてきた時に休憩と合わせてとった。眠気があって取ったわけではないので、睡眠時間に加算していない。これを含めてもトータル5時間くらいか。自分の眠気のパターンを先読みすることによって、最低の睡眠時間でも長く保たせることができた。カフェインのタブレットは1日2回を限度で使った。

仮眠
 今回はエマージェンシーブランケットを使って屋根の下のコンクリート床で寝た。これはやめた方が良い。CPのドームを使うなら最低でも耳栓は必須。あまり寝心地は良くないと思う。Loudeacの市内のホテルを取って休んだ方がタイムロスは少ないと思った(CPから離れたホテルしか確保できず、家族とか一緒の場合ルール上問題無いか主催者に確認した方が良い)。

天候
 大陸性の気候。今回は雨だったが気温は比較的安定していた。寒さはあまり気にならなかった。衣類を乾かす目的でカイロなども使った。膝を痛めた後、冷やさない目的で塗るカイロも使った。これはある程度有効だったと思う。ただし、塗るカイロは手を洗えるところで使うこと。忘れて目をこすると後が大変。晴れた場合、1日の温度差がありまた別の難しさがあったと思う。35度雨無しの環境で準備したため15~20度くらいの気温の雨というのがどれくらいの感じか想像でず、忘れ物がちょっとあった。出発前に持ち物リストを作ればベター。

道路環境
 車は自転車を大きく避けてくれ安心して走ることができる。ラウンドアバウトも一方向だけ気にすればよいので楽だった(凱旋門だけは難しかった)。右側走行は米国と同じなので問題なし。路面は結構荒いが、陥没は無く安心して走ることができた。充分な明るさのライトがあれば夜間の下りで50km/h以上出しても怖くはなかった。ただし、街の中は石畳の部分があり、注意する必要がある。振動でライト類のブラケットが壊れる可能性がある。ビニールテープとかで補強しておいたほうが良い。

クローズ時間2時間延長の話
 情報が錯綜して混乱を招いたようで、運営のまずさはあったと思う。制限時間を1時間オーバーした私はどんな結果になろうとも最終結果を待ってそれを受け入れたいと思っている。RUSAのメーリングリストでは何日間にもわたってこの延長の是非について議論していた人達がいた。ある人はRandonner's Spiritにおいてこれは許されるべきではないと。彼らの言う「Randonner's Spiritって何?」と思ってしまった。そして、ACPがこれを認めれば彼らが作り出したRandonneringというスポーツ自体の破滅を意味するとまで言い放った人たちがいた。2時間延長を否定していた人たちは90時間以内に完走しているか、DNFになった人たちだった。彼らの発言は、制限時間内に完走することがこのスポーツにおいては最も重要な事で、CPのクローズ時間に間に合わなかった人は、他の人に迷惑を与えるだけなので即刻排除すべきとしか読めなかった。同じスポーツをする者として信じられない発言だと思った。
 スタートした5300以上の人たちは勇気ある挑戦者で結果に関わらずすばらしいRandonnerであると私は思っている。結果は主催者によって判断されるべきで、意見がある者はルールにあるとおりゴール後5日以内に主催者に主張すべきであると私は思う。私は、参加者は安全、モラル等の向上のための議論・提案は大いにすべきだと思うが、一人でも多くのDNFを作るため・ペナルティを与えるための議論はナンセンスだと思った(PCから離れたところのホテルでの宿泊に関連したペナルティの話もあったがここでは割愛します)。クローズ時間を超えて走っている人、そしてそれを迎えるために待っているボランティアの人達がいる限り、彼/彼女らに時間が過ぎたから止めろとは言えないはず。非難していた人達がローカルブルベの主催者でないことを祈っています。
 RUSAのメーリングリストでは、天候・災難等による時間延長はルール上認められており、過去のローカルブルベでも適用したことがあると、ある主催者が発言したところで反対意見は見られなくなった。そして、別な人が、自力で戻ってきた人たちは時間に関わらずすばらしいRandonnerであり、制限時間を超えてしまった人たちはメダルはもらえないかもしれないが、DNFとは明確に分けられ、完走者一覧に刻まれるべきと。公式結果が出ればまた雑音が出ると思うが、良い方向で収束して欲しいと思った。

その他
 今回、新しい装備を1200km直前で導入しないということに気を使った(物欲の誘惑に勝つのは難しいです(笑))。バンダナ、グラブ、靴下に至るまで今まで使ったことのあるものにした。例外は最後の200kmでPBPジャージを着たことだけである。細かいトラブルは出たが致命的なものは膝・踝の痛みだけだった。踝は帰国2週間後に医者で診てもらったが、消炎鎮痛剤を1週間~10日ほど続けて飲むように言われた。その間、自転車も乗らないようにと・・・。トータル3週間はドクターストップ(涙)。
 薬に関しては、鎮痛剤という目でしか見ていなかったので、痛みが出ても極力飲むのを控えてきた(というか飲むことは無かった)。それは薬によって他の部位の痛みに気が付かなかったり、痛みを感じた所にさらに負荷をかけ続けてしまう事が問題だと思っていたからである。薬に関しては無知です。今回医者の話を聞いて、消炎作用があるなら走行中でも携行して、必要であれば摂取すべきかなとちょっとだけ考えが変わりました。

 4年に一度のPBP、スタッフ・ボランティア・沿道の人達・参加者の想いがあるからこそ長年に渡って続いており、年々参加者が増えているのだと思う。その長い歴史のほんの一こまであるが、その場に立ち会い、それを肌で感じることができた。幸せな時間だった。私個人については、家族・職場の人達・友人の理解があったからこそスタートラインに立つことができた。
支えてくれた全ての人に感謝しています。

もっといろいろ書きたいことはあったと思うが、思い出せないし文章力もありません。
そうそう、暫定発表の結果の更新がありました。
 申し込み者:5312
 DNS:152
 DNF:1431
 タイムオーバー:127
 完走認定者:3602
さて、私は何処?主催者発表が何かあれば記事を追加するかもしれませんが、とりあえず、PBP-2007の話はこれで終わりです。ありがとうございました。
by ntoshiyuki_jp | 2007-09-12 09:19 | PBP
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